2013年7月22日月曜日

理学療法学科卒業生研修会が開催されました

集合写真(クリックで拡大します)
7月14日,理学療法学科卒業生研修会が行われました。今回は講師に脇元幸一先生(清泉クリニック整形外科)をお招きして,「Spine Dynamics 療法の理論と臨床実践」についてご講演いただきました。講演では,運動学,物理学,進化学,心理学,生理学など学際的な知識から理論の背景を解説いただき,そして実技を交えて,実際に治療効果を検証しながら進められました。先生の幅広く深い学識に感銘を受け,またその学識を背景とした臨床の仮説設定と検証,そして理論構築のプロセスには大変敬服いたしました。

私は人の運動と社会行動(心と身体)の神経行動発達学を理論背景として,理学療法における「赤ちゃんトレーニング」を推奨していますが,物理学の剛性と柔性からみた身体運動学の理解は大変興味深く思いました。確かに系統発生学的にも,また個体発生の赤ちゃんの運動獲得過程も柔性の獲得から剛性へ,そして両者は相互作用しながら抗重力方向への運動を獲得していきます。その過程で,さらに神経系発達も発達していきます。

卒業生にも,日々の学修を深め,仮説設定と検証プロセスを繰り返しながら,それぞれの臨床を豊かにするためのきっかけとなったと思います。

今回,このような機会をお与えいただきました脇元先生に心より感謝申し上げます。先生の益々のご健勝をお祈り申し上げます。
大城 昌平

2013年7月3日水曜日

IAGG参加報告

2013年6月23-27日に韓国で開催された第20回国際老年学会(The 20th IAGG World Congress of Gerontology and Geriatrics)の参加報告をいたします。

この学会は全世界から90か国,4229名が参加した大変規模の大きなものでした。当研究室からは佐藤(D2)と合田(D2)が参加し,ポスター発表を行いました。


[佐藤 慎]
今回の発表テーマは「Effect of Nutritional Status at Admission on the Physical Function at Discharge 」で,身体機能と栄養状態の関係性に関する内容でした。世界中からたくさんの研究者が研究成果を発表しており,非常に良い刺激を受けました。これからも国際学会に参加し,経験を積んでいきたいと思います。
会場にて(佐藤)
[合田 明生]
私は「Acute Moderate-Intensity Cycling Exercise Does Not Lead Consistently Increasing the Serum BDNF in Japanese Healthy Young Male」というタイトルで発表しました。同じ分野に興味を持つ研究者と知り合ったり,その分野の最先端の情報を盛り込んだシンポジウムを聞くことができたりと,大変有意義な経験となりました。外国の研究者に負けない積極性と英語力を身に付けて,また国際学会にチャレンジしたいと思います。
ポスター発表(合田)
最後になりますが,ご指導を頂いた大城先生,共同研究者の皆様,学会参加に協力して下さった職場の皆様に深く感謝申し上げます。これからも世界を視野に入れた研究活動を行い,社会に貢献できるよう精進してまいります。

D2 佐藤 慎,合田 明生

2013年7月2日火曜日

第16回静岡県理学療法士学会 優秀賞受賞

2013年6月23日に開催されました第17回静岡県理学療法士学会において,優秀賞の表彰をしていただきました。
優秀演題賞の表彰式
第16回静岡県理学療法士学会学会長 岡部先生と
これは,昨年の第16回静岡県理学療法士学会で発表した演題 「大腿骨近位部骨折患者における,睡眠状態が精神・認知・運動機能へ及ぼす影響」で受賞したものです。この発表は,修士研究の一部をまとめたもので,受賞の知らせを聞いたときはなかなか信じられなかった半面,とても嬉しかったことを思い出します。さらには,この内容を論文化し,静岡県理学療法士会学術誌に投稿・掲載していただくことができました。

修士生活は多くの苦労のもとで研究活動が達成でき,運良く学会でも表彰されたことは幸せに感じます。しかし,これに甘んじることなく,さらなる向上を目指して臨床,研究,教育活動,社会貢献活動を展開していきたいと思います。

いつも丁寧にご指導して下さった大城先生を始め,協力して下さった方々には心より感謝の意を申し上げます。

山下 裕太郎  (2011年度 博士前期課程 修了生)