2012年9月20日木曜日

第13回早期認知症学会学術大会 参加報告

9月16日・17日の2日間,山梨県甲府市にて第13回早期認知症学会学術大会が開催され,本研究室からは,大城教授,奥山(D3),重森(修了生)の3名が参加しました。

本学術大会では,画像診断,法律(成年後見制度),食事(栄養),非薬物療法,看護・ケアなど,様々な立場から認知症に関する講演や研究成果報告があり,改めて認知症は社会全体で取り組むべき重要な課題の一つであることを認識しました。また,理学療法士が認知症者に対して何ができるのかを再考する良い機会にもなりました。やはり,認知症者を中心とする家族も含めたチームアプローチが基本であり,その中で専門性を発揮できるような取り組みが社会からは求められているのでしょう。

認知症者に対するリハビリテーション・アプローチはまだまだ検討していかなければならない段階にあります。今後も,意味のある研究・活動を縦断的に展開していきたいと考えています。

修了生 関西福祉科学大学 重森健太
座長風景(大城)

左:大城,中:奥山,右:重森

2012年9月12日水曜日

第14回福島県理学療法士会学術集会で学術奨励賞を受賞

第14回福島県理学療法士会学術集会にて口述発表を行い,学術奨励賞を受賞いたしました。

[演題名]
乳児自発運動の特性~正常成熟児と脳障がい児の比較~
儀間裕貴,大城昌平,守田智,畠山江美,柳沼隆之,武藤晶,遠藤敏裕,烏野大,藤原孝之,阿部康次

本研究では生後1か月~4か月までの乳児自発運動を加速度計により経時的に測定し,カオス解析によって質的な特性を検討しました。満期産の正常成熟児と,早産由来の脳障害を有した脳障がい児における自発運動の特性を比較した結果,脳障がい児では秩序ある運動の生成が困難となっている様子を捉えることができました。

本研究の結果は,ハイリスク児早期発見のための指標につながる可能性があり,発達障害を抱えるお子さんの予後を改善していくための有用なデータとなりました。

本研究をまとめるにあたり,大城教授には多大なご支援とご指導を賜りました。この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。

今後とも継続して研究活動に取り組んでいきたいと思います。

郡山健康科学専門学校 儀間 裕貴

2012年9月10日月曜日

「JA静岡厚生連リハビリテーション科職員研修会」で講演を行いました

9月8日に開催されたJA静岡厚生連リハビリテーション科職員研修会において,「赤ちゃんの発達から学ぶリハビリテーション治療」というタイトルで講演を行いました。

人の特徴は,二足歩行,手と道具,言語,創造性を持つことです。人はこれらの機能をどのように獲得してきたか,身体運動と手と言語の共進化・共発達に関して,系統発生(進化の過程)および個体発生(発達の過程)から学び,リハビリテーション治療学への応用についてお話しました。

リハビリテーション治療への応用ということでは,赤ちゃんトレーニングのすすめとして,赤ちゃんの運動と認知行動の発達過程が身体を軸として,自己と外界の関係性を探索する探索行動を基盤としていることから,このような赤ちゃんの発達過程を応用した赤ちゃんトレーニングが,“暗黙知の身体”を構築し,新しい自己の創発につながることを解説しました。

このような機会をいただきましたJA静岡厚生連中伊豆温泉病院の磯毅彦先生,並びに熱い視線で熱心にご聴講いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
大城 昌平


2012年9月2日日曜日

[プレスリリース]研究成果が報道されました

D3 本田憲胤氏らによる「早産児の疼痛緩和に対するホールディングケア(手当て)に関する研究」の成果は,前記事の東京新聞(web版)の他に下記媒体で報道されました。

2012年8月31日 Yahoo!ニュース
※画像はクリックで拡大します
【掲載媒体】
2012年8月30日
・近畿大学HP
  http://www.kindai.ac.jp/news_event/2012/08/post-379.html
・アットエス (静岡新聞社・静岡放送)
  http://www.at-s.com/news/detail/397742027.html
・47NEWS
  http://www.47news.jp/CN/201208/CN2012083001001904.html
・河北新報 (web版)
  http://www.kahoku.co.jp/news/2012/08/2012083001001904.htm
・信濃毎日新聞 (web版)
   http://w1.shinmai.co.jp/newspack3/?date=20120830&id=2012083001001904
・福井新聞(web版)
  http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/health/617277.html

2012年8月31日
・Yahoo!ニュース
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120831-00000035-mycomj-sci
・MarkeZine
  http://markezine.jp/release/281185/

2012年9月1日土曜日

早産児の疼痛緩和に対するホールディングケア(手当て)に関する研究が東京新聞にプレスリリースされました

第16回静岡県理学療法士会において,山下先生と大杉先生の発表演題が優秀賞を受賞されました(第16回静岡県理学療法士学会 受賞者一覧)。おめでとうございます。これを励みとして,さらに検討を深めていただきたいと思います。

また,先日このブログでも紹介した本田先生の早産児の疼痛緩和に対するホールディングケア(手当て)に関する研究が東京新聞にプレスリリースされました(東京新聞記事)。
>>>その他のプレスリリース

研究結果とともに,本田先生のコメントが掲載されています。
「未熟児,両手で包むとリスク減 近畿大研究結果」記事より抜粋 解明した医学部付属病院の本田憲胤理学療法士は「低出生体重児を両手で包むのが新生児集中治療室での標準ケアになってほしい」と話している。

2012年8月30日 東京新聞 TOKYO Web
※画像はクリックで拡大します


本研究室の研究成果も質・量ともに少しずつではありますが充実してきており,また社会的評価も高まってきているように思います。研究成果を社会に還元し臨床に役立つ研究を目指して,さらに研究を推進していきたいと考えています。
大城 昌平